メッセージ

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

第十八代 遠藤宗家の遠藤 潔でごさいます。

遠藤 潔の使命は、「持続可能な社会を実現する」ことです。
企業も社会の一員であり、良き企業市民として社会と共生し、事業活動を通じて社会の期待に応えていかなければ、その持続可能性を保つことができないということを強く認識しています。そして、CSR (Corporate Social Responsibility) とは持続可能な社会へ向けて、企業が事業活動を通じ てどのような役割を果たしていくのかを考え行動していくことであると考えています。

この考え方は、遠藤宗家始祖の遠藤左太夫が基盤としていた甲賀組の哲学「武士道」の精神につながるものでもあります。社会の一員として多様な価値観を理解し、社会の期待に応え、社会から必要とされることが、重要であると考えています。

遠藤宗家の歴史の源となる始祖遠藤左太夫は、徳川家康公が天正十八年(1590年) に江戸に入府し、慶長八年(1603年) に同地に幕府をひらき、爾後260年余、甲賀百人武士(旗本・徳川将軍家・直参御目見得) として日本の統治及び警備を行いました。その後、明治元年(1868年) の明治維新以降、華族令の制定により明治十七年(1884年) に士族となり、第十五代当主遠藤榮(宮内庁 大正天皇侍従)を経て、第十六代当主遠藤武(陸軍省 近衛師団下士官・東京都 財務局公吏)、第十七代当主遠藤寛(辯護士)に至っております。

遠藤宗家は徳川将軍家の幕臣として、平成27年(2015年) の徳川家康公薨去四百年を迎えることができました。なぜ遠藤宗家が発展し続けられたか、それは、現代のCSR の源流である、「武士道」の精神を400年実践してきたからであり、またそれと同時に、社会を取り巻く環境が時代とともに変化していく中で、変化を先取りし、変化をチャンスと捉える家風を築いてきたからだと考えています。

始祖以来、遠藤宗家は時代とともに、二度の世界大戦や激しい景気変動等の厳しい時代の嵐に翻弄されながらも、一貫して、たくましく成長してきました。第五十代 桓武天皇を祖とする桓武平氏の流れを汲む遠藤氏として出発した遠藤宗家は、時代の要請により変化してきた武士の役割とともに、発展してきました。

その歴史が400年続いてきたのは、「武士道」の精神がしっかりと継承されてきたからであり、同時に、時代とともに変化する社会の期待に応え、社会から必要とされ続けているからだと確信しています。

第18代遠藤宗家 遠藤 潔