遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アフマド・アブルゲイト アラブ連盟事務総長

2024年07月09日
外務省賓客として訪日したアラブ連盟のアブルゲイト事務局長は、イスラエルとパレスチナの衝突を終わらせるため「唯一の実行可能な正しい解決策は、2国家共存だ」と指摘した。まずは各国がパレスチナを国家承認することが不可欠だと訴え、日本にも正式に承認するよう求めた。

アブルゲイト事務局長は、イスラエルとパレスチナについて「一つの国として、共存できない」と主張した。パレスチナ自治区ガザの戦闘停止を実現後、国家樹立を巡る議論を本格化させる必要があると述べた。スペインなど欧州で国家承認が相次ぐ一方、日米などG7は承認していない。

また、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘について「国際社会はイスラエルにより強く停戦を求めるべきだ」と強調した。アブルゲイト事務局長は「国際社会はイスラエルに甘い。攻撃を容認しているようなものだ」と述べ、イスラエルのネタニヤフ政権が国民の支持を失うことを恐れ、ガザへの攻撃を続けていると非難した。

 
■ アフマド・アブルゲイト
65年エジプト外務省入省、84年在ソビエト連邦エジプト大使館政治顧問、99年エジプト国連常駐代表、04年エジプト外務大臣、16年アラブ連盟の事務総長。02年フランスのレジオン・ドヌール勲章受章。