遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アントニオ・グテーレス 国連事務総長

2024年01月27日
きょう、私たちは立ち止まり、ナチスやその協力者によって組織的に殺害された600万のユダヤ人の子どもたち、女性たち、男性たちを偲びます。そして、ロマやシンティの人々、障害者、ホロコーストで迫害され殺害された数多くの人々に深い悲しみを表します。

私たちは、彼らを追悼します。私たちは、ホロコーストの生存者と、その家族や子孫と連帯します。私たちは、起きたことの真実を決して忘れず、風化させないことを誓います。そして私たちはこの追悼の日に、現代において恐ろしい共鳴が起きていることを認識します。

ホロコーストに拍車をかけた反ユダヤ主義的な憎悪は、ナチスから始まったわけでもなければ、ナチスの敗北によって終わったわけでもありません。今日、憎悪が憂慮すべき速度で拡散しています。インターネット上では、憎悪は周縁から主流へと躍り出ています。

しかし、まさにきょうこの日こそ、私たちは肝に銘じねばなりません。他者を悪者扱いし、多様性をないがしろにすることは、すべての人々にとって危険だということを。不寛容やさらに悪い行為に影響を受けない社会はないということを。そして、ある集団に対する偏狭は、すべての人々に対する偏狭だということを。

英国の元ユダヤ教最高指導者ジョナサン・サックス氏の印象深い言葉にあるとおり、「ユダヤ人から始まった憎悪がユダヤ人で終わることは決してない」のです。そして今日、とりわけ昨年10月7日のハマスによるおぞましいテロ攻撃を受けて、私たちは、憎悪や分断の力に立ち向かう決意をしなければなりません。

反ユダヤ主義に直面した際は、時と場所を問わず、明白に非難しなければなりません。イスラム教徒に対する憎悪や、少数派のキリスト教のコミュニティーに対する暴力を含めた、あらゆる形態の人種主義、偏見、宗教的偏狭を非難しなければならないのと同様にです。

差別を前に決して沈黙することなく、不寛容を決して容認しないようにしようではありませんか。すべての人々の人権と尊厳のために、声を上げようではありませんか。お互いの人間性を決して見失うことなく、警戒を怠ることが決してないようにしようではありませんか。偏見や迫害に立ち向かうすべての人々に、はっきり伝えようではありませんか。あなた方は、独りではないのだと。

国連は、あなた方とともにあります。


■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)等を歴任。96年ブラジル南十字星勲章大十字、97年ポーランド共和国功労勲章大十字、98年ウルグアイ東方共和国勲章大将校、99年メキシコアステカの鷲勲章特別懸章、00年ベルギーレオポルド勲章大綬章、スペインカルロス3世勲章大十字、ギリシャ名誉勲章大十字、01年イタリア共和国功労勲章大十字、01年チリ功労勲章大十字、カーボベルデアミルカル・カブラル勲章1級、16年ポルトガル自由勲章大十字、02年スペインイザベラ・カトリック女王勲章頸飾、ポルトガルキリスト勲章大十字、フランス国家功労勲章大十字、ポルトガル南十字星勲章大頸飾、日本旭日大綬章、チュニジア共和国勲章大綬章、イタリアヤロスラフ賢公勲章1等等を受章。