千葉県の熊谷俊人知事は、東京五輪・パラリンピックが県内8競技が行われることについて「開催されるなら嬉しいが、医療提供体制が耐えられないと予測されるなら、開催ありきではなく、適切な判断をすべきだ」との考えを明らかにし「テレビで見るオリンピックがどういう風景か、想像できないところはある」と述べた。

しかし、五輪後の8月24日に開幕するパラリンピックは「絶対に開催してほしい」と強調した。「多くの方に見て頂き、障害者との共生の担い手になっていただくことが、わが国にとって極めて重要だ」と強調した。

一方、今月末まで県北西部の11市や千葉市に適用されている蔓延防止等重点措置については、感染状況を念頭に「5月末での解除は、かなり難しいのではないか。長期戦を覚悟しなければいけない」との見解を示した。


■　熊谷俊人
千葉県知事（公選第21代）。元千葉市長（3期）。元千葉市議会議員（1期）。01年早稲田大学政治経済学部卒業、NTTコミュニケーションズ入社、06年NPO政策塾「一新塾」第18期生、07年千葉市議会議員、09年千葉市長（全国最年少市長31歳、政令指定都市歴代最年少市長）、13年千葉市長再選、14年ワールドメイヤー（世界市長賞）ノミネート、17年千葉市長再選、21年千葉県知事。