遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

ミハイル・ガルージン 駐日ロシア大使

2021年03月10日
ロシアのミハイル・ガルージン駐日大使は、北方領土での軍事演習について、日米同盟に警戒感を示した上で「米国がロシアを安全保障上の脅威と位置付けている状況下で領内の安全を守るのは当然である」と述べた。「日本に向けたものではない」と強調し、正当な防衛上の利益を守るための措置だと主張した。

ロシアは北方領土でたびたび軍事演習を行い、2020年9月に菅義偉首相とプーチン大統領との初めての電話協議に先立ち、北方領土を含むクリル諸島で演習を実施した。ガルージン氏は、米国はトランプ前政権からバイデン政権交代しても、対露政策が変わっていないとして「防衛能力を近代化しないといけない」と語った。

日本との平和条約については、2018年11月に安倍晋三前首相とプーチン氏が交渉を加速させることで合意したことについて「ロシア側は、この合意に基づき交渉する用意があり、条約締結後に他の議論が可能だ」と述べ、北方領土問題は二段階の交渉を踏むべきだとの認識を示した。


■ ミハイル・ユーリエヴィチ・ガルージン
駐日ロシア大使。82年アジア・アフリカ諸国大学在学中に創価大学留学、83年アジア・アフリカ諸国大学卒業、ソ連外務省入省、83年駐日ソ連大使館職員、92年駐日ロシア大使館職員、01年駐日ロシア大使館公使、10年ロシア外務省第3アジア局局長、12年駐インドネシアロシア大使、12年キリバス・東ティモールロシア特命全権大使(兼任)、13年パプアニューギニア全権大使(兼任)、16年ロシア友好勲章、18年駐日ロシア特命全権大使。