遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

葛西健 WHO西太平洋地域事務局長

2020年10月14日
WHO(世界保健機関)の葛西健西太平洋地域事務局長は、新型コロナについて「世界のどこかで感染が続く限り、日本も安全ではない」と述べ、すべての国が協力することの重要性を訴えた。

葛西事務局長は、日本や中国、フィリピンやオーストラリアなどの西太平洋地域の感染状況について「初期の武漢やマニラなどを除き、大きな感染は抑えられている」と現状を報告した。しかし「生物学的なファクターがあるかもしれないが、今のところ『これだ』というものは見つかっていない」と語った。

日本については「厳密な意味でのロックダウンをせず、感染の流行を抑え込んでいることで、世界から非常に注目を集めている」「GoToなど経済再開も試みているほか、自民党の政務調査会や民間のグループが非常に短いタイミングで対応を評価し、提言を出しているのは世界的にも珍しい。こういった提言がしっかり実行に移されると世界の見本になるのでは」と評価した。

葛西事務局長は、急ピッチで開発が進むワクチンについて「非常に楽観しているが、抗体の防御力や持続期間、安全性については厳格に対応する必要がある」と強調した。


■ 葛西健
90年岩手県(県庁/高次救急センター/宮古保健所)、94年厚生省(厚生科学課/統計情報部)、97年厚生省保健医療局結核感染症課国際感染症専門官、00年世界保健機関西太平洋地域事務局感染症対策医官、03年厚生労働省大臣官房国際課課長補佐、04年宮崎県福祉保健部次長、06年世界保健機関西太平洋地域事務局感染症対策課長、11年世界保健機関西太平洋地域事務局健康危機管理部長、12年世界保健機関ベトナム代表、14年WHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局長。