遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アントニオ・グテーレス 国連事務総長

2020年03月08日
差別的な法律の撤廃から女児の就学者の増大に至るまで、女性の権利はここ数十年で目覚ましい前進を遂げました。しかし、私たちは今、強い反発に直面しています。レイプや家庭内暴力に対する法的な保護が希薄になっている国が見られるほか、女性の性と生殖に関する権利も脅威にさらされているからです。

その原因はすべて、ジェンダー平等が根本的に権力の問題だという点にあります。何世紀にも及ぶ差別と根強い家父長制は、私たちの経済や政治制度、企業、そして文化においても、男女間に大きな権力格差を作り出しています。

こうした格差は私たち全員に深刻な影響を及ぼすだけでなく、あらゆる人のためになる公正なグローバリゼーションの達成から、女性に対する暴力という疫病の撲滅や平和で安全な社会の構築に至るまで、私たちが直面する課題や脅威の多くを解決する際の障壁となっています。私たちはまた、今後数十年にわたって社会や経済にジェンダーの不平等を根づかせるおそれのある男女のデジタル格差にも、緊急に取り組まねばなりません。

全世界で女性国会議員の割合が依然として4分の1に止まる中で、政治的代表性は、男女の権力格差を最も如実に示すエビデンスとなっています。国連でのジェンダー・パリティが私の最優先課題に含まれている理由も、ここにありますが、すでに幹部レベルでは目標よりも2年早く、男女同数が達成されています。私は今後も、和平プロセスを含め、国連におけるすべての政策決定で女性が代表されるよう、全力を尽くしていきます。私はまた、加盟国とともに、すべての差別的な法律の撤廃、あらゆる領域での女性の平等な参加、暴力からの保護の強化、そしてさらに包摂的な経済を求める主張も展開していきます。

ジェンダー平等は、すべての人にとって利益となるよう、権力を定義し直し、変革するための手段です。今こそ、女性を変えようとすることを止め、女性の潜在能力の発揮を妨げている制度と権力不均衡の変革に取りかかるべき時なのです。


■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)などを歴任。