遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アントニオ・グテーレス 国連事務総長

2017年12月18日
私たちは「国際移住者デー」にあたり、世界で2億5,800万人の移民の貢献を認識し、その活力を称賛します。

圧倒的な証拠が示すとおり、移民は各地の社会に経済的、社会的、文化的利益を生んでいます。しかし残念なことに、移民に対する敵意は世界中で高まっています。移民との連帯がこれほど急務となったことはありません。

移住は常に、私たちの周りにありました。太古の時代から、人間は新たな機会やよりよい生活を求めて移動してきました。気候変動、人口動態、情勢不安、不平等の拡大やよりよい生活への希求、さらには労働市場で満たされないニーズといった要因は、移住が今後もなくならないことを意味します。

私たちは、移住の管理に関する効果的な国際協力で、その利益ができるだけ広く行き届き、すべての関係者の人権が適切に守られるようにする必要があります。これは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」でも認識されているとおりです。

世界のリーダーは昨年、2018年に「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト」を採択することを約束しました。私たちは将来を見据えながら、移住をすべての人の利益とすることを約束しようではありませんか。


■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)などを歴任。