平成29年10月、81歳で亡くなった東芝元社長で日本郵政の社長や東京証券取引所の会長などを歴任した西室泰三氏のお別れ会が、11月30日正午から帝国ホテル東京「孔雀の間」で開かれた。各界団体代表者をはじめ、多くの経済界や関係者が白菊を献じて故人の遺徳を偲んだ。

西室泰三氏は、1961年に東京芝浦電気（現東芝）に入社。社長就任後は、社内カンパニー制導入などの人事促進改革を進めた。2000年に会長に就任。2005年に相談役に就任後も、東芝の経営に大きな影響力を持った。2005年東証会長に就任。当時、東証を揺るがした旧ジェイコム（現ライク）株の誤発注などシステム問題の収拾に当たった。

政府の郵政民営化委員会委員長を経て2013年に日本郵政社長に就任し、同社の東証１部上場を進めたほか、オーストラリアの物流大手、トール・ホールディングスの買収も主導した。
　
経済人としては、日本経済団体連合会副会長を務めたほか、戦後70年談話21世紀構想有識者懇談会座長（第3次安倍内閣）も務めた。

遠藤　潔は、三井物産在職時代に東芝の新規製品開発、郵政民営化に伴う資材入札改革を通じ、取引関係があった。


■　西室泰三
61年東京芝浦電気株式会社（現・株式会社東芝）入社、96年代表取締役 取締役社長、00年代表取締役 取締役会長、05年相談役、05年株式会社東京証券取引所取締役会長、
10年慶應義塾評議員会議長、13年日本郵政取締役兼代表執行役社長、15年レジオン・ドヌール勲章オフィシエ受章、15年ゆうちょ銀行取締役兼代表執行役社長、16年東芝名誉顧問等を歴任。