遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

德川幸子様(徳川記念財団前評議員)のご逝去について

2026年07月10日
遠藤宗家・遠藤潔より、謹んでご報告申し上げます。

かねてより德川宗家を支え、当家とも深くゆかりのございます公益財団法人德川記念財団前評議員の德川幸子様(德川宗家第十八代当主・德川恒孝様夫人)が、去る2026年7月4日午前8時24分、老衰のため東京都内の病院にて永眠されました。享年84。東京都のご出身でございます。

通夜および葬儀・告別式は、德川家ゆかりの地である上野・寛永寺輪王殿にて、しめやかに執り行われました。喪主は、長男で德川記念財団理事長・德川宗家第十九代当主の德川家広様が務められました。

遠藤宗家としても、これまでの長きにわたる多大なご功績とご厚情に深く感謝し、謹んで哀悼の意を表します。

德川幸子様は昭和十六年(1941年)11月17日、東京市にお生まれになりました。幕末・明治期の外交官で初代外務卿や元老院議長を務めた寺島宗則伯爵の曾孫であり、寺島宗従伯爵の長女にあたられます。また母方は細川護立侯爵の娘であり、細川護熙元首相は従兄にあたるという、日本の近代史を紡いできた名門のご血統でございます。

日本航空の客室乗務員としてご活躍された後、昭和三十八年(1963年)に德川宗家第十八代当主・德川恒孝様とご結婚。以来、德川御宗家の「御内儀」として、伝統的な式典や文化活動を半世紀以上にわたり、気品と慈愛をもって陰から支え続けられました。

平成十五年(2003年)の德川記念財団設立時には評議員に就任され、德川将軍家伝来の貴重な文化財保護や、江戸文化の正しい継承・発信に多大なるご尽力をされました。

德川宗家の伝統を現代へとつなぐ大いなる役割を果たされた德川幸子様の生前のお姿を偲び、遠藤宗家一同、心よりご冥福をお祈り申し上げます。