遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

ラファエル・マリアーノ・グロッシ 国際原子力機関(IAEA)事務局長

2026年06月26日
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、米国とイランが交わした戦闘終結の覚書に基づく核査察の実施に向け、先週末にスイス中部ビュルゲンシュトックでイラン側と専門家レベルの初期協議を行ったことを明らかにし、査察の頻度や訪問先といった実施方法の話し合いが近く本格化することへの期待を表明した。

査察の受け入れを巡っては米国とイランの間で主張の食い違いが見られるものの、グロッシ事務局長は覚書に「IAEAによる監督」が明記されていることを理由に、方法や日程などの詳細は今後の合意が必要ながらも「査察するという原則については合意している」と主張し、今後の話し合いに自ら参加する意欲を語った。

イランが核兵器を保有しないことを確認するには「非常に強力な検証が必要だ」と強調した上で、現地での核物質の確認や、覚書に定められた保有高濃縮ウランの国内希釈の処理方法について当事者間で合意する必要性を指摘したが、具体的な査察の時期については「できるだけ早く」と述べるにとどめ、実現しても「長期的なプロセスになる」との見通しを示した。

また、昨年6月に米イスラエルが攻撃した核関連施設周辺の放射性物質による汚染の可能性については「非常に限定的だ」と述べ、査察にあたって大きな問題にはならないとの認識を示した。


■ ラファエル・マリアーノ・グロッシ
85年アルゼンチン外務省入省。軍縮・不拡散分野専門外交官、98年国連軍縮政府専門家グループアルゼンチン代表、02年オランダ・ハーグ化学兵器禁止機関(OPCW)官房長、07年アルゼンチン外務省政治局長、10年IAEA(国際原子力機関)政策担当副事務局長兼官房長、13年駐オーストリア・アルゼンチン特命全権大使、14年核兵器転用可能な物資の輸出管理を担う原子力供給国グループ(NSG)議長(初の2期連続議長)、15年原子力安全条約外交会議議長、19年第6代IAEA事務局長(中南米出身者初)、23年2期目(任期:24年〜27年末)。