遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

アントニオ・グテーレス 国連事務総長

2026年03月30日
世界はあまりにも多くの食料を無駄にしています。私たちが毎日、10億食に匹敵する量の食料を廃棄している一方で、世界人口の9%は飢餓に苦しんでいます。私たちは自らの気候や生態系、健康を危険にさらしています。そして、将来的に自分たちの食料自給力に脅威を与えているのです。

今年の「ごみゼロ国際デー」が深刻化する食品の廃棄物問題に焦点を当て、私たちの一人ひとりに行動を呼びかけている理由もそこにあります。消費者は、日頃の買い物や料理のやり方を少しだけ変えることによって、大きな影響を及ぼすことができます。小売店はその業務を最適化し、余った食料を他に回すことができます。都市は有機性廃棄物(生ごみ等)の分別を拡大し、学校や病院の食料調達を強化できます。

そして各国政府は、気候変動対策や生物多様性計画において食品廃棄物問題に対処し、官民の連携を強化することによって、組織的な変革を推進することができます。

私たちは、ともに国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)で発足した「Food Waste Breakthrough(食品廃棄削減ブレークスルー)」や「No Organic Waste(NOW)」などのイニシアチブを通じ、2030年までに食品廃棄を半減させ、廃棄食品によるメタン排出量を最大で7%削減するとともに、より循環型でレジリエント(強靭)な食料システムを構築することができます。

こうした取り組みは地球を守るだけでなく、グリーン・ジョブも創出します。食料不安や気候変動の影響を削減することにもつながります。そして毎年、最大で1兆米ドルに及ぶ経済損失を防ぐことができます。私たちは食料があることを当たり前に考えてはなりません。

人々と地球を育むために必要な廃棄物のない食料システムを、ともに作り上げていこうではありませんか。


■ アントニオ・グテーレス
ポルトガルの政治家。第9代国際連合事務総長。同国の首相や社会主義インターナショナル議長、国連難民高等弁務官(UNHCR)等を歴任。96年ブラジル南十字星勲章大十字、97年ポーランド共和国功労勲章大十字、98年ウルグアイ東方共和国勲章大将校、99年メキシコアステカの鷲勲章特別懸章、00年ベルギーレオポルド勲章大綬章、スペインカルロス3世勲章大十字、ギリシャ名誉勲章大十字、01年イタリア共和国功労勲章大十字、01年チリ功労勲章大十字、カーボベルデアミルカル・カブラル勲章1級、16年ポルトガル自由勲章大十字、02年スペインイザベラ・カトリック女王勲章頸飾、ポルトガルキリスト勲章大十字、フランス国家功労勲章大十字、ポルトガル南十字星勲章大頸飾、日本旭日大綬章、チュニジア共和国勲章大綬章、イタリアヤロスラフ賢公勲章1等等を受章。