遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

恩賜財団母子愛育会

2025年11月26日
遠藤 潔が誕生した広尾の愛育病院は、1933年(昭和8年)12月23日の上皇陛下御誕生を機に昭和天皇から伝達された御沙汰書をもとに「恩賜財団母子愛育会」によって、昭和9年(1943年)3月13日に創立された。現在の設置者は「社会福祉法人恩賜財団母子愛育会」であり、総裁を文仁親王妃紀子に推戴している。

1986年(昭和61年)3月8日に憲仁親王妃久子が承子女王を出産した(以降、同病院にて千家典子(典子女王)、守谷絢子(絢子女王)を出産した)のをはじめ、2006年(平成18年)9月6日には、母子愛育会の現総裁である文仁親王妃紀子が悠仁親王を出産した。

創立当時の我が国は、経済不況に加え社会情勢が悪化し、厚生省(現:厚生労働省)や保健所も設置されていない状況下で、子どもや母親の保健はほとんど顧みられない状態にあった 愛育会は、設立の使命を果たすため、社会の実情に即した科学的な研究を行い、その成果を実際に応用するために各界の権威者を委嘱して、昭和9年(1934年)5月愛育調査会を設置した。

愛育調査会の事業を発展させ、児童及び母性の養護、教育に関する総合的研究を行うため、昭和13年(1938年)11月「愛育研究所」を開設、翌12月臨床部門として「愛育医院」(小児科部門)を開院した。

開設当初は小児科部門から開始し、昭和15年(1940年)12月に産科部門を設置した。開設の目的であった 「小児及び妊産婦の疾病の診療並びに助産及び乳幼児の保育」業務を開始する。昭和24年(1949年)医療法の規定により「愛育病院」と改称。以来、今日に至るまで、母子の専門病院として各科が密接に連携を取り、母と子にやさしい継続的医療を実施している。


■ 愛育病院
34年昭和天皇が上皇陛下の御出産を記念して恩賜財団愛育会を創立、38年恩賜財団愛育会附属「愛育医院」(小児科)開設、40年産科開設、49年「愛育病院」に改称、58年保健指導部新設、64年日本総合愛育研究所発足、80年総合母子保健センター事業開始、83年母性人間ドック開設、96年皮膚科(小児専門)外来開設、小児科病棟改修・新生児集中治療室・後方病床新設、周産期母子医療センター業務開始、97年心理福祉室開設、東京都「地域周産期母子医療センター」に認定、99年産婦人科病棟改築・MFICU整備・LD室を新設、内科・麻酔科設置 東京都の「総合周産期母子医療センター」に指定、03年小児外科開設、04年妊婦健康相談室(助産外来)開設、13年(平成25年)児童精神科開設、15年芝浦 愛育病院開設。