遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

石橋大吾 全日本ろうあ連盟理事長

2025年10月16日
国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」の開幕まで1カ月あまりとなり、大会運営を統括する全日本ろうあ連盟の石橋大吾理事長は「単純な国際スポーツ大会で終わらせるつもりはない。さまざまな方が集い、交流し、聞こえないことや、手話言語への理解を広めていくきっかけをこの大会で見つけていきたい」と述べた。

デフリンピックとは、デフ+オリンピックのこと。デフ(Deaf)とは、英語で「耳が聞こえない」という意味。デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」として、オリンピックと同様に4年に1度、夏季大会と冬季大会がそれぞれ開かれる。ルールはオリンピックとほぼ同じで、耳の聞こえない人のために様々な工夫がされている。

1924年にパリで第1回大会が開催されたデフリンピックは、9カ国、148人の選手が出場した。2017年に第23回目の夏の大会がトルコのサムスンで行われ、史上最多の100カ国・地域、約3,100人の選手が出場した。

選手団長で全日本ろうあ連盟スポーツ委員会の太田陽介委員長は「競技の結果だけでなく、共生社会の実現や、手話言語をはじめとするコミュニケーション方法の価値を伝えたい」と語った。

サッカーの松元選手は、デフ競技の魅力について「聞こえる人の競技と同じルールがほとんど。同じような感覚で楽しんでもらえる」と説明し、気軽に来場し応援して欲しいと呼びかけた。前回ブラジル大会で金メダル2個の小倉選手は、日本初開催について「いつかは自国で見てもらいたいと思っていた。すべての人が暮らしやすい共生社会の実現に、私たちの活動が結びつけば嬉しく思う」と述べた。

■大会名称
第25回夏季デフリンピソク競技大会(東京2025デフリンピック)
■開催期間
2025年11月15日(土)~11月26日(水)
■開催国・都市
日本・東京、静岡、福島
■運営主体
International Committee of Sports for the Deaf
(国際ろう者スポーツ委員会)
一般財団法人全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会
東京都
東京都スポーツ文化事業団デフリンピック運営本部
■参加国・地域数
70~80か国・地域(前大会:73カ国)
■日本代表選手団選手・役員の派遣人数
397名(選手270名(男子158、女子112)、役員127名(男子77、女子50))
団 長:太田陽介(一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会委員長)
副団長:粟野達人(一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会委員)
旗 手:松元卓巳(サッカー)、小倉涼(空手)