遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

井上萬二 陶芸家

2025年07月17日
7月14日に老衰のため亡くなった伝統的な白磁制作技法を極めた有田焼の陶芸家である井上萬二人間国宝(96歳)の葬儀・告別式が、有田セレモニーホール(佐賀県有田町南原甲)で営まれ、窯業関係者らが故人の遺徳を偲んだ。

井上萬二人間国宝は、400年以上の歴史を持つ有田焼の産地、有田町の窯元で1929年に生まれた。造形や色調の美しさを追求した清新な白磁の作風を確立した。79年 卓越した技能を持つ人を表彰する「現代の名工」に選出された。87年 日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞。95年 白磁技法で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、97年 紫綬褒章、03年 旭日中綬章受章を受章した。

井上萬二人間国宝の代表作「白磁丸形壺」は、ふくよかなフォルムで誰からも愛された。座右の銘は「名陶無雑」。雑念を払い、焼き物と向き合うという意味。染付、色絵といった絵付けが重視されてきた有田焼の世界で、伝統にとらわれず、現代の感覚で作陶した。

銀座和光は、重要無形文化財「白磁」保持者認定30周年を迎える白磁展では「白き道ひとすじに」と題して、49回目の展覧会をセイコーハウスホールにて開催(6月19日~6月29日)した。


■ 井上 萬二
58年佐賀県展入選入賞、知事賞、美術協会賞、その他受賞、県選抜展2回出品、63年一水会陶芸部連続入選、一水会賞、会員優賞、67年九州山口陶磁展文部大臣奨励賞2回、69年ペンシルバニア州立大学美術学科派遣教授、71年日本陶芸展入選、同カナダ、アメリカ巡回展、南米巡回展招待出品、79年労働大臣表彰現代の名工、83年ニューメキシコ州立大学美術学部美術指導、美術教育学部教授、86年佐賀県芸術文化功労賞、87年日本伝統工芸展文部大臣賞受賞、87年文化庁文部大臣賞作品買上げ、88年内閣総理大臣と芸術を語る会招待、93年佐賀県県政功労賞、68年日本伝統工芸展入選日本工芸会正会員、95年日独文化交流展のためドイツにて個展(外務省 ドイツ美術博物館主催)、95年重要無形文化財指定(人間国宝)、 95年日本伝統工芸展鑑査委員、究極の陶芸「人間国宝八人展」出品、97年文化交流のためハンガリー民族博物館にて個展、東京国立近代美術館作品買上(平成八年日本伝統工芸展作品)、紫綬褒章受章、99年文化交流のためモナコにて「レニエ大公即位50周年記念」個展、00年茨城県立美術館作品買上収蔵、00年文化交流のためポルトガル国立ベレン文化センターにて個展、01年岐阜県立美術館作品買上げ、02年西日本文化賞受賞、03年日本伝統工芸展審査員、03年旭日中綬章受章、07年文化交流のためポーランド国立クラクフ美術学院にて個展、12年文化交流の為、ニューヨーク・香港にて個展、日本工芸会参与、有田町名誉町民。