遠藤潔の活動報告

第十八代 遠藤宗家 遠藤潔

杉本雄 帝国ホテル第3代総料理長

2025年06月06日
4月1日付で株式会社帝国ホテルの常務執行役員総料理長兼東京料理長に就任した杉本雄帝国ホテル第3代総料理長は、フランス共和国より「フランス農事功労章 シュヴァリエ(Chevalier de l'Ordre du Mérite Agricole)」を受章した。

フランス農事功労章(Ordre du Mérite Agricole)とは 、1883年に創設されたフランス共和国の勲章のひとつで、フランスの農業や食文化の発展・普及に貢献した人物に対し、農業・食料主権大臣より授与される。 対象はフランス人のみならず、フランス農産物や食文化の国際的発信に貢献した外国人も含まれ、特に食の世界での功績が評価される。

帝国ホテルでは、現在事業所(東京・上高地・大阪)ごとに料理長を配置しており、帝国ホテル東京、大阪、上高地帝国ホテル及び外販事業など、帝国ホテルが提供するすべての料理・食品の味をつかさどる役職である総料理長としては、村上信夫初代総料理長(1970年~1996年)、田中健一郎第2代総料理長(2002年~2019年)に続き3人目の就任となる。

杉本雄第3代総料理長は、1999年に料理人としてのキャリアを帝国ホテルでスタートした後、2004年に退社して渡仏し、帰国までの13年間を欧州で過ごした。フランスでは、ブルターニュのビストロを皮切りに、厨房だけでなくホールの接客サービスなどさまざまな経験を積んだ。
 
1835年創業の歴史あるホテル、ル・ムーリスでは、ヤニック・アレノ、アラン・デュカスという名料理人のもとでシェフを務め、同ホテルのメインダイニング(3つ星)では責任者の役割をになった。
 
現在は、東京料理長として旗艦ホテルである帝国ホテル東京に携わるだけでなく「おいしく社会を変える」をモットーに、ホテル商品におけるサステナビリティとラグジュアリーの両立や、生産者との交流を通じた社会課題の解決に取り組んでいる。


■ 杉本雄
99年帝国ホテル入社、00年調理部レストラン調理課レ セゾン、04年退職(渡仏)、04年ホテル・レクラン(Hotel L’Ecrin) ★★ 、06年ホテル・ドゥ・キャランテック(Hotel de Carantec) ★★、ホテル・ル・ムーリス(Hotel Le Meurice) ★★★、14年レストラン レスペランス★★総料理長、16年レストラン スクエア(ロンドン)★総料理長、17年帝国ホテル再入社、 調理部宴会調理課シェフ、19年東京料理長、23年執行役員兼東京料理長兼調理部長、25年帝国ホテル第3代総料理長(常務執行役員帝国ホテル総料理長兼東京料理長)、★マークはミシュランガイドの星獲得数。12年プロスペール・モンタニエ料理コンクール優勝(日本人初)、12年ル・テタンジェ・国際料理コンクールフランス大会優勝、12年ル・テタンジェ・国際料理コンクールインターナショナル 2位、25年フランス農事功労章シュヴァリエ(Chevalier de l'Ordre du Mérite Agricole)。