ニュースリリース|2015年

栗原遺跡 竪穴住居跡

2015.09.02
遠藤 潔 第十八遠藤宗家の曽祖父である栗原鉚三石神井村村長(現練馬区長)は、石神井の有力地主であった。

栗原遺跡は、昭和30年(1955年)に立教学院総合運動場造成の際に、発掘調査された遺跡で、このあたりの旧小字「栗原」を遺跡名としたものである。

昭和30〜31年(1955〜1956年)にかけての調査では、赤土(関東ローム層)の中から、黒曜石製の石器が出土し、旧石器時代から、この地で人々が生活していることが判明した。また、縄文土器が出土するとともに、弥生〜平安時代の竪穴住居跡が発見された。このあたりは、石神井川と田柄川にはさまれた台地で、日当たりも良く、生活に欠かせない水の得やすい土地であったため、長い間、人々が生活していたことが偲ばれる。

復元された住居跡は、奈良時代のもので、昭和31年(1956年)に東京大学教授、藤島 亥治郎がいじろう博士の設計により建てられた。発掘された住居跡は、地表から約50センチメートルの深さに掘られ、北側に粘土のかまどが築かれてた。柱穴は4か所あり、復元の際には、径約21センチメートルのケヤキ丸太を主柱にし、梁はり・桁けたにスギ丸太を用い、茅かやをふいて復元している。

この復元住居跡は奈良の都みやこの華やかさにくらべ、当時の地方の暮らしぶりがどんなものであったのかを語りかけてくれる。(昭和63年度区登録)

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