ニュースリリース|2015年

アントニオ・カヴォリ神父

2015.11.02
遠藤 潔 第十八遠藤宗家が1976年に卒園した宗教法人カトリックカリタス修道会 井荻聖母幼稚園は、1972年5月に皇太子・皇太子妃(現 天皇皇后両陛下)が御来駕した。

宗教法人カトリックカリタス修道会の創立者サレジオ会アントニオ・カヴォリ神父は、1925年12月に来日し、翌1926年2月16日天主公教会(現 カトリック宮崎教会)へ着任、1930年2月16日同教会主任司祭として就任する。就任後、生活苦に喘ぐ人々を見るに忍びず、活動の一環として、信者の子女を集め女子ヴィンセンシオ会を興し、病者、貧困者などを訪問していたが、頼る者のない多くの老人に接し、この人々の哀れな状態を救いたいとの愛に燃えて養老院の建設を思い立つに至った。

しかし、当時の社会は、この事業に対する認識、理解が薄く資金調達も容易にならないことを悟った師は、母国イタリアへ赴150回にも及ぶ講演会などで広く日本の現状と自らの事業計画を訴えながら寄付金を募って帰り、ついに1932年12月18日、救護院「養老部」(現 老人ホーム松の寮の母体)を設立、翌1933年1月12日事業開始となるが、同時に身寄りのない子どもを受け入れることも余儀なくされていたため、1935年9月29日混成していた事業を大改築し、育児部を設立することとなった。

同年に東京練馬区で修練院や神学校も設立した。同じ場所に、サレジオ会独自の教育事業「育英工芸学校」(後のサレジオ工業高等専門学校)も開校し、「ドン・ボスコ社」の出版事業の本部もここに置いた。

遠藤寛 第十七代当主遠藤宗家 は、帝都育英学院中学校を1952年に卒業した。



●アントニオ・カヴォリ
イタリアのリミニ教区司祭、サレジオ会に入会。サレジオ会宣教師団として来日。 総合福祉施設「救護院」(後の「カリタスの園」)を設立。 「宮崎カリタス修道女会」を創立。
1962年天皇陛下より勲4等瑞宝章拝受。

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