ニュースリリース|2014年

吉川元偉 国連大使 

2014.12.16
吉川元偉国連大使は、安保理での拒否権について、以前は中国が「核心的利益」と訴える台湾問題に限られていたが、最近はロシアとの協力関係を深め、シリア問題など行使の範囲が広がっていることを挙げた。

敗戦国として1956年に遅れて国連加盟を果たした日本は、安保理非常任理事国の議席を選挙で勝ち取り、日本人を関係機関のトップなど重要ポストに就けることにより、発言権・影響力の確保に努めてきた。

吉川大使は、「公選法のようなルールはなく、大使同士、国同士の信頼関係をベースにして戦っている。選挙は国連大使の最も重要な仕事」と述べた。日本が今年10月の非常任理事国選挙で選ばれれば、最多11回目の当選となる。



●吉川元偉
74年国際基督教大学教養学部社会学科卒業、年外務省入省、スペイン語研修としてバリャドリッド大学及びマドリード外交官学校留学。外務省中南米局中南米第一課、外務大臣官房人事課、経済協力局無償資金協力課首席事務官、経済局国際機関第二課長、総合外交政策局国連政策課長、経済協力局審議官、国連日本政府代表部政治担当大使、中東アフリカ局長を経て、06年駐スペイン大使。スペイン最高位イサベラ女王勲章受章。09年初代アフガニスタン・パキスタン支援担当大使。現在は、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部大使。11年1経済協力開発機構(OECD)理事会執行委員会議長、13年6月国連大使。

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