2013.05.10
JA全中の萬歳章会長は、政府の試算によれば、関税撤廃になれば農林水産物の生産高は3兆円減少する。コメの32%、サトウキビなどは実に100%が輸入品に取って代わる。「農業者の職業が失われてしまう。(政府に)交渉力があると言われても、まったく実感できないのが正直な気持ち」と吐露した。
とはいえ、昨年暮れの衆院選で支持した自民党が政権を取ったあげくの交渉参加だ。「今でもTPP反対は変わらない。参院選でも反対の候補者を推薦する」と言い、同党や衆参両院の委員会がコメなど重要農産5品目の関税除外を求める決議をしたのを指摘。「決議に即した判断をお願いする。政治は信頼。最後には国会の批准もある」と強調した。
また、今後の農政について、農業者の所得増大、食料自給率の向上との二大目標を説明した。日本型直接支払制度の確立を求めた。
●萬歳章
98年JA五泉よつば代表理事組合長・会長、03年JA新潟中央会・連合会・県本部副会長、07年JA新潟みらい代表理事会長、08年JA新潟中央会・連合会・県本部会長、11年JA全中会長。
*ニュースリリースの記事内容は発表日現在の情報です。
予告なしに変更され、ご覧になった日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承下さい。
ページの上部へ