2013.02.13
加藤氏が同行した1月下旬の村山(富市元首相)訪中団について、昨年11月段階で中国側からオファーがあった、訪中の模様が中国版NHKであるCCTVで好意的に実況中継された、尖閣地域のエネルギー資源的価値は相対的に低下している、中国側から関係改善に向けた努力が感じられた、ここしばらくは政府間でぶつかりあったまま民間交流の側からほぐしていこうという展開になるのではないか、との見解を明らかにした。
加藤氏は「最近の日中関係は、悪い方、悪い方に提灯がついているようなもの」と株の相場用語を使って表現、民主党政権になってからの2010年9月の漁船衝突事件の処理、昨年9月のウラジオストクでの日中首脳会談の失敗など、日本外交が中国側の面子をつぶす形で、関係悪化の悪循環がいたずらに連鎖している、との見方を示した。
加藤氏はレーダー照射事件については、こういった事案は日中両国の軍の最前線同士で連絡を取り合っている可能性がある、として、事態を深刻化させるべきではない、との考えも示した。安倍政権について「中国側の評価は意外に高い。第一次政権の際と同様、今回も政策転換してくれると期待、慰安婦問題に関する河野談話をどう扱うかに注目している」と述べた。
●加藤紘一
衆議院議員(13期)、防衛庁長官、内閣官房長官、自由民主党政務調査会長、自由民主党幹事長、宏池会会長を歴任。鶴岡市長、衆議院議員を務めた加藤精三の五男。三女は、衆議院議員の加藤鮎子。
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