2013.01.23
冨田哲郎JR東日本社長は、「昭和49年に入社した国鉄で13年仕事をして、JRになって早いもので26年になります」と、自らの鉄道マン人生を振り返った。
入社2年目にスト権ストがあり旧国鉄の職場規律の乱れを体験している。JRを生んだ国鉄改革の目的を「鉄道の再生と復権」ととらえ、「私で5人目の社長ですが、まだ道半ばだと思います」と述べた。
しかし、JR東日本は大学生の就職人気調査では常に上位にある。復元した東京駅の丸の内駅舎は東京の新名所である。これからどうするかが今回のテーマで、昨年10月にまとめた「経営構想」を中心に語った。まず強調した「究極の安全」は鉄道事業の生命線である。さらに「サービス品質の改革」や「地域への貢献」は、JR東日本グループ発展の鍵を握る。
「収入の70%は首都圏100・圏内の在来線を利用する人たちからのもの」と言う。しかし、少子高齢化によって、安閑としてはいられない。より多く利用を促し、遠距離乗車を増やす工夫が求められている。
「観光を振興して各地域の再生に貢献したい」。さらに「駅を中心にした街づくりを進めていく」と意欲を示した。
●冨田哲郎
74年東京大学法学部を卒業後、日本国有鉄道入社、87年国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道入社東京圏運行本部(現:東京支社ほか)総務部人事課長、00年取締役・総合企画本部経営管理部長、03年常務・総合企画本部副本部長、08年副社長・事業創造本部長、09年副社長・総合企画本部長、12年社長。
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