2012.06.13
田中明彦JICA理事長は、90年代からの20年間はODA(政府開発援助)が停滞の時代と同時に「反省、批判、再定義、組織改編」の時でもあったこと、冷戦終結や9・11テロを受け世界システムが変化し、日本のODAも変化せざるをえなかったことなどだ。その上で「インフラと成長、人材育成重視の日本のODAは大筋において間違っていない」と総括した。
理事長の方針は、JICAが進める?社会全体に行き渡る包摂的成長?人間の安全保障?地球規模課題?アフリカ開発に加えて「元気のでる援助をします」。クラブへの色紙にもそう揮毫した。
「元気のでる援助とは?平和を構築する?市場が拡大する?知識を高める?友情の輪が広がる援助です。JICAが頑張ることで、世界を元気にし日本も元気になります」
援助分野でも存在感を増す中国と新たに研究機関同士の情報交換で合意した。ただ「現場での協力は今の段階ではまだ」と考えを示した。
●田中明彦
東京大学東洋文化研究所教授。東京大学副学長、独立行政法人国際協力機構理事長等を歴任。
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