2012.05.07
片桐裕警察庁長官は、長崎ストーカー殺人事件で、千葉県警が被害届を先送りし、慰安旅行に出かけていた問題について2度目の検証結果を公表していなかった問題で、「昨年暮れから不適切事案が続き、ご遺族には重ねて申し訳ないことをしました」と謝罪した。
桶川ストーカー事件なども引き合いに出し、「警察改革の中で国民の安全を守るための相談業務の改善を進めたが、緊張感が現場で薄れてきた」と反省の弁を語った。
警察の仕事の王道は事件捜査と思う人は多いだろう。だが、それは違うと言う。「被害をどう未然に防ぐのかという着眼がないといけない。捜査も予防のためにある。その意味でも甘さがあった」
刑法犯の認知件数は10年前から減少を続けている。治安が特に悪い現状ではないが、暴力団排除条例をきっかけとした暴力団による市民への攻撃など重点対策も。「暴力団と手を切ろうとする人の保護はきちんとやらねばならない」と強調した。
●片桐裕
75年警察庁入庁。沖縄県警本部長、京都府警本部長,警察庁生活安全局長等を経て、11年警察庁長官。
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