2012.03.14
電磁気現象は(1)地震の主として前兆として出現すること(前兆性)と(2)かなり深い震源での情報を地表や電離層へ伝達する(遠隔性)という二つの重要な特徴から、地震の短期予測に極めて有望なものと理解されるした。
研究を中心とした考察から、地震の短期予測の観点から(1)ULF放射と(2)VLF送信局電波による下部電離層じょう乱が最も有望であると主張してきたが、この点は近年世界的に認知されつつあると述べた。
この分野の最新の流れとして注目されるのが衛星観測であり、米国での小型衛星に続いて、仏国の地震電磁気専用衛星(DEMETER)が2004年6月末に打ち上げられ、良質のデータを獲得しているとした。
地震(また津波)に伴なうプラズマ異常や電波雑音の検出を目指していおり、地上観測との密接な連携によりメカニズムの解明に大きく貢献すると語った。
●早川正士
愛知県名古屋市出身の研究者。専門は、ホイスラー、方探、地震電磁気学、中間圏発光現象、環境電磁工学(電磁環境適合性)。電気通信大学電気通信学部電子工学科教授。電気学会上級会員、電子情報通信学会フェロー。
*ニュースリリースの記事内容は発表日現在の情報です。
予告なしに変更され、ご覧になった日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承下さい。
ページの上部へ