2011.12.12
ドイツでは心臓外科手術を行っている施設で平均年間に1400件位の手術を行っている。日本では500以上の施設があり、1つの施設あたりの心臓外科手術件数は80件以下だとし、技能の取得が心配であると述べた。
もし、心臓手術を行う病院の数を5分の1に減らすことができれば、1施設あたりの手術件数もスタッフも5倍に増えることになる。それならば十分な医師数と手術経験を確保できるだろうと語った。
普通の産業であれば、こうした集約化は当然であり、経済学者が規模の経済性と呼ぶ現象であると説明した。
非常に特殊な分野に特化することで、絶対的な意味での規模という意味では小さくてもスケールメリットを活かす道はあるとした。
●伊藤元重
経済学者。東京大学教授。専門は国際経済学、ミクロ経済学。Ph.D.(ロチェスター大学79年)。78年ヒューストン大学経済学部助教授 、79年東京都立大学経済学部助教授 、82年東京大学経済学部助教授、93年東京大学経済学部教授、96年4月 東京大学大学院経済学研究科教授、07年東京大学大学院経済学研究科長・経済学部長を歴任。
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