2011.09.02
今回の大震災では、高度で高効率なサプライチェーンが寸断され、事業を停止せざるをえなかった企業も多い。事業継続性の強化は、大きなテーマとして浮上している。また、風評リスクやITのリスクも注目を集めた。多様なリスクに対していかに備えるか、改めてリスクマネジメントが問われていると述べた。
リスクマネジメントの基本は予防で、これが最上策。その為には何が起こるかを予想する必要があり、想定外のことは必ず起きる。また、予想できる事態に対して、すべての事業者が十分な予防策を実施できるわけではない。とすれば、被害を防げなかったときの対応を考えておく必要がある。このような二段階の構えが求められると語った。
一段目は被害を予想したうえでの予防策、二段目は被害を最小化する対策。今回はやむをえない面もあるかもしれないが、残念ながら、両面での対策が十分機能したという企業は少ない。震災からどのような教訓を引き出し、どのように生かすかが問われているとした。
●大林厚臣
96年同年慶應義塾大学大学院経営管理研究科専任講師、98年同助教授、06年同教授(現職)となる。その間平成00〜01年スタンフォード大学客員研究員、01〜06年社会技術研究システム研究員、07〜11年慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所上席研究員、07年〜現在あらた監査法人あらた基礎研究所研究員、日本能率協会経営・マーケティング部門評議員を兼任。政府委員の経歴としては、中央防災会議専門調査会、消防庁消防活動における安全管理に係る検討会、中央防災会議企業評価・業務継続ワーキング・グループ(座長)、内閣府企業等の事業継続・防災評価検討委員会(座長)、情報セキュリティ政策会議重要インフラ専門委員会、内閣官房情報セキュリティセンター重要インフラ分野横断的演習検討会(座長)、内閣府事業継続計画策定促進方策に関する検討会(座長)、内閣官房情報セキュリティセンター共通脅威分析及び分野横断的演習検討会(座長)など。
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