
2011年に開業45年を迎えるマキシム・ド・パリの田中総支配人は、「日本のフランス料理の最高峰」とも言える日本を代表するメートル・ド・テル(給士長)である。
1893年、マキシム・ガイヤールがフランス・パリのロワイヤル通り3番地にあったアイスクリーム店を買収して誕生した。20世紀はじめにはモンテスキュー伯や小説家のマルセル・プルーストも来店した。ヨーロッパ各国の国王たちもお忍びで訪れた。
日本には1966年に東京・銀座ソニービルに『マキシム・ド・パリ銀座』がオープンした。本場パリの味を出せるフランス料理店が日本に1軒もなかったころ、料理、サービス、インテリアから雰囲気に至るまですべてをパリMaximそのままに提供して話題になった。
オープン時にはフランソワーズ・サガンやマリア・カラスなどパリ本店の常連客もお祝いメッセージを送り、出店を祝った。