
朝霞駐屯地において、管直人内閣総理大臣のご臨席の下、防衛庁・自衛隊観閲式が開催された。
在日米軍が初めて航空機の編隊飛行などを披露した。日米安保条約改定から50年を記念する関連行事の形を取り、正式参加としないものの、日米安保体制の重要性を印象付ける狙いがあった。自衛隊の各部隊や戦車・車両の行進、航空機飛行などの観閲が行われた。直後に、関連行事として米軍の戦闘機やヘリなど十数機が祝賀飛行を行った。
式典後のアトラクションでは、自衛隊の音楽隊とともに、米陸軍の軍楽隊も初めて演奏を披露した。
観閲式は例年、日本に駐在する各国武官が招かれて視察するが、外国軍が航空機などを伴って加わるケースはなかった。中国の軍備増強や北朝鮮の強硬姿勢による緊張が高まっており、「日米の強固な連携と友好の歴史を再確認し、内外にアピールすることで地域の安定につなげたい」との思惑がある。
自衛隊の観閲式は毎年、陸、海、空が持ち回りで開催し、最高指揮官である首相らが部隊の訓練状況などを確認した。
●朝霞駐屯地
東京都練馬区、埼玉県朝霞市、和光市、新座市にまたがる陸上自衛隊の駐屯地である。駐屯地司令は、東部方面総監部幕僚長が兼務。朝霞門右側には陸上自衛隊広報センターが所在する。隣接している朝霞訓練場では、3年に一度、自衛隊記念日に中央観閲式 が実施される。