ラファエル・ビセンテ・コレア・デルガド エクアドル大統領
2010.09.06
南米エクアドルのコレア大統領は、同国東部ヤスニ国立公園内にある推定8億5000万バレルの埋蔵量を持つ油田開発をしない考えを示した。
約4億トンの二酸化酸素排出が抑制され、地球温暖化防止に貢献できることが理由で、採掘中止により国益が約60億ドル失われるため、世界のコミュニティーが責任を取って欲しいと述べ、国連協力で設立する信託基金への資金提供を求めた。
2008年から断交しているコロンビアとの関係について、ビジネス面等での改善が急速に進んでいると述べ、今年12月にも国交回復が可能だとの見通しを示した。
エクアドルは2008年3月、コロンビア軍が反政府ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)攻撃のためエクアドル領に侵入したのを受け、国交断絶した。
しかし、コロンビアでは今年8月、近隣諸国との和解を掲げるサントス大統領が就任し、同じく断交していたベネズエラと国交回復で合意している。
コレア大統領は「10月にコロンビア側と会談するなど努力し、12月の関係正常化を望んでいる」と語った。
●ラファエル・ビセンテ・コレア・デルガド
サンティアゴ・デ・グアヤキル・カトリック大学経済学部助教授、JBICコンサルタント、サンフランシスコ・デ・キト大学経済学部教授、05年経済・財務大臣、07年大統領就任。
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