ニュースリリース|2010年

内田信也 明治海運元取締役会長

2010.07.18
三井物産株式会社船舶部の別組織として、買船や新造船の役割を担うべく、明治44年外航海運会社を設立した。

当初、船舶は、三井鉱山株式会社の石炭輸送に限定され、三井物産社外の荷物の輸送は認められないも、次第にこの条件も緩和され、積荷の範囲を拡大し、業績を増加させた。後に、山下亀三郎、勝田銀次郎と並ぶ三大船成金の一人になった。

船舶事業で財を成した後、政界にも進出し宮城県知事、鉄道大臣、農商務大臣、農林大臣等を歴任した。実業家の窪田四郎は実兄に当たる。文芸評論家の村上一郎や、大蔵事務次官や神戸銀行頭取を歴任した石野信一は甥。

晩年は、熱海市指定有形文化財の起雲閣を別邸として建設。
非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘とならび、「熱海の三大別荘」と賞賛された名邸である。



●内田信也
1880−1971大正-昭和時代の実業家、政治家。
明治13年12月6日生まれ。三井物産船舶部(現商船三井)入社後,明治44年内田汽船を設立。13年衆議院議員(当選9回,自由党)。昭和9年岡田内閣鉄道相,19年東条内閣農商相,28年第5次吉田内閣農相。昭和46年1月7日死去。90歳。

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