2010.05.31
ギリシャ財政問題をきっかけに国際金融市場が混乱したことについて、「市場の急速な変化を通じて経済活動に大きな打撃を与える恐れがある」と指摘した。
その上で「今回の出来事は多くの国にとって『目覚まし時計』であったと受け止められている」と述べ、自国の財政について市場から健全性の信認が得られるよう、各国当局がそれぞれ対策に取り組むことの必要性を強調した。
リーマン・ショックに対し各国が財政出動して景気の下支えを図ったことについては、「経済の急激な落ち込みを防ぐ上で効果を発揮した」と評価した。ただ、これに関し「財政政策は決して打ち出の小づちではない」とも述べ、過度の財政出動には難色を示した。
●白川方明
第30代日本銀行総裁。日本銀行審議役、日本銀行理事、京都大学大学院公共政策教育部教授、東京大学金融教育研究センター客員研究員、日本銀行副総裁、日本銀行総裁代行等を歴任。
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