ニュースリリース|2009年

エドワード・ライス 在日米軍司令

2009.07.28
在日米軍のエドワード・ライス司令官(中将)は、米空軍嘉手納基地に最新鋭戦闘機F22を一時配備していることについて「トップグレード(最新鋭)の航空機を沖縄に配備し、前方展開配備ができていることは、地域全体にとって安定化要因となっている。日本は米国がF22を配備することで抑止力の恩恵を受けることができる」と述べ、F22の沖縄配備の意義を強調した。

嘉手納基地へのF22一時配備で騒音が激化しているとして、地元から撤退を求める声が上がっている中、ライス氏の発言は、嘉手納基地へのF22常駐化を示唆したとも受け止められ、地元は反発している。

F22については、防衛省が航空自衛隊の次期主力戦闘機として購入の意欲を示しているが、米国は軍事技術の流出の懸念から輸出を禁止、日本への輸出にも否定的な姿勢を示している。ライス氏は「世界の中でも(米国以外の)他国はF22は持てない。日本は日米同盟関係を通じて配備が可能になっている。これは世界の多くの国が持てないメリット(強み)だ」と述べた。

衆院選挙で民主党が米軍普天間飛行場の県外移設を目指す姿勢を示していることについては「(在日米軍再編合意が)パッケージ全体として強いものであるため、個々の要素を変えると全体が弱まってしまいかねない。個別の要素については変更しないというのが日米両政府の一貫した立場だ」と、従来通り名護市辺野古沖への移設が最善との見方を示し、民主党が掲げる県外移設をけん制した。

日米地位協定の見直しについては運用の改善で対応すべきだとの考えを示した。


●エドワード・ライス
78年コロラドスプリングの米空軍士官学校卒業、以来、飛行隊、航空群、空軍司令部、国家安全保障会議、国防長官官房などを経て、太平洋空軍副司令官に就任。01年10月から始まったタリバン政権に対する“不朽の自由作戦”の初期には、第28遠征航空団司令官として爆撃作戦の指揮。02年航空戦闘軍における優秀な航空団司令官に与えられるモラー・トロフィーを受賞。

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